エバープロテクトとは
エバープロテクトは、コンクリート構造物〔橋梁・高架橋・建築物等〕の長寿命化や耐久性の向上のため、劣化の予防及び事後維持管理、補修を目的に開発したけい酸塩系表面含浸保護材です。
コンクリートの表層部に含浸させて、コンクリート表層部に保護（改質）層を形成して、コンクリート構造物に劣化因子【水分・炭酸ガス・塩化物イオン・その他】の侵入・拡散を抑制することにより、長期耐久性を有するコンクリートにします。
エバープロテクトのメカニズム
❶コンクリートの表層部がほどよく乾燥した表面に、エバープロテクト（以下、ＥＰ）を低圧で散布または刷毛塗りして塗布します。
❷毛細管作用により、コンクリート内部に存在する空隙にＥＰが浸透し、ＥＰと水酸化カルシウム〈Ca(OH)2〉等が反応して、反応ゲル(C-S-Hゲル)を形成します。
❸さらに水分が吸収されると、空隙内部へ未反応のＥＰが拡散し、新たな反応ゲルを形成します。
反応ゲルにより、空隙の径はより小さく《緻密》なります。
❹時間の経過とともに水分等の侵入できない空隙径の層になります。《水密性向上》ＥＰは、コンクリートの表層部に多重保護性能をもった含浸保護層を形成します。
エバープロテクトは、表層部の空隙にミクロなコンクリートをつくります!!
エバープロテクトの特徴
コンクリート構造物への水の侵入抑制効果
主なコンクリート構造物の劣化抑制効果
ひび割れ閉塞性
微細なひび割れ（一般に巾0.2mm以下）に対し、コンクリートに含浸しているエバープロテクトが新たな反応ゲルを形成してひび割れの空隙を小さくし閉塞します。
美観・景観性
コンクリート表面が緻密なため、埃・カビ・苔・藻等の汚れ要因を付着しがたくする効果があり、雨水等が洗い流します。コンクリート意匠を長期間にわたり保ちます。
施工性
- 天候に左右されにくい。
- 作業効率が良いため短期間での施工が可能。
- 大規模な仮設備を必要としない。
環境・安全性
製品は、完全に無機質なため環境に悪影響を与えません。
無色透明、無臭、毒性なし・不燃性
アセットマネージメントに貢献
コンクリート構造物の長寿命化
ライフサイクルコストの縮減
エバープロテクトの用途・施工工程
■橋梁
■用水路
■トンネル
■擁壁
■護岸
■上水道施設
■ボックスカルバード
■コンクリート二次製品
■高架橋
■ダム
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